著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

白内障が初期でも手術…理由は「老眼鏡をかけたくない」から

公開日: 更新日:

 白内障は、水晶体が加齢で濁り、見えづらくなる病気です。現在でもWHOによる世界での失明原因の第1位は白内障です。唯一の治療法は、眼内レンズと呼ばれる人工の水晶体を、濁った水晶体と交換する手術となります。

 近年、老眼治療を目的として、白内障が軽症でも、手術を選択する方が日本でも少しずつ増えています。

 眼内レンズのひとつに、多焦点レンズがあります。遠くから近くまで焦点を合わせられるようにした眼内レンズで、これを目の中に挿入することで、眼鏡がほぼ不要になります。眼鏡というのは、近眼用だけでなく、老眼鏡も含みます。

 ただし、正確には「白内障治療=老眼治療」ではありません。老眼は目のピントの調整力が衰えることで生じます。白内障治療は水晶体を人工のものに交換し見えやすくしますが、調整力を若い頃と同様にするわけではありません。ですから、眼鏡とおさらばすることも目的にするなら、多焦点レンズを選ばなければなりません。

 白内障の眼内レンズには、多焦点レンズとは別に単焦点レンズがあります。保険適用になっているのは単焦点レンズで、通常の白内障手術で使用するのはこちらのレンズとなります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発