多発性筋痛症と診断され、原因不明&治療なしと諦めていたら…

公開日: 更新日:

 年齢を重ねるごとに椎間板の水分量は減少し、硬くなってきますが、この椎間板変性症は、そのことにより椎間板の外側にある線維輪という部位に傷が入りやすくなり、椎間板の中にある髄核のクッション機能が低下し発症するものです。

 そこで、クッション機能を回復させるため、患部である椎間3カ所にセルゲル法を実施。術後には座位、立位、歩行などに問題が見受けられなかったため、その日に帰宅していただきました。

 それから1週間後には、痛さはほぼなくなったということですが、下肢全体や、ふくらはぎは重く、ピリピリする状態が残っていました。ご本人からリハビリを検討したいとの申し出もいただき、さっそくその手配も行ったのでした。

 腰痛には体幹トレーニングやスクワットなど、あまり激しくないレベルの運動や、患部周辺をマッサージしたり温めたりして血行を改善することが有効です。この方の場合は特別な運動はしていないとの話でしたが、散歩や農作業で比較的体を動かし、筋力維持もされていたことが幸いしました。半年たったあたりまで下肢のしびれや違和感が残っていたものの、1年後には完全に違和感も散歩の後の疲労感もなくなったという、うれしいご報告をいただけるまでになりました。

 ですが、引き続きリハビリへの参加とともに、日常的な散歩による歩行や入浴後のストレッチなどをお勧めしたのでした。

(ILC国際腰痛クリニック東京・簑輪忠明院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 8

    ソフトバンクに「スタメン定着後すぐアラサー」の悪循環…来季も“全員揃わない年”にならないか

  4. 9

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  5. 10

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明