著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【ザクロ】抗酸化物質が豊富…関節炎に悩む人は夜に食べたい

公開日: 更新日:

 古代から人類に愛されてきたザクロの歴史は何千年にもわたります。原産地はイランからインド北部にかけての地域で、紀元前3000年頃から栽培が始まったそうです。

 ラテン語の「granatum」(種がたくさんある)に由来し、神聖な果実ともされ、古代エジプトの墓には、死者が来世でも楽しめるようにと、ザクロが供えられていた記録があるなど、宗教的な儀式や医療目的で用いられてきました。

 また、ギリシャ神話では、冥界の神ハデスが冥府の女王ペルセポネにザクロの種を食べさせたという物語もあり、ザクロはしばしば再生や永遠の象徴とされていたそうです。日本には平安時代に中国から伝わったのち、観賞用や薬用として重宝され、江戸時代には庭園などに植えられるようになりました。

 栄養価においても、果肉にはビタミンCやビタミンK、葉酸、食物繊維、抗酸化物質であるポリフェノールも多く含まれています。これらの栄養素は、免疫力の向上や血圧の調整、心臓病のリスク軽減に寄与する可能性があります。たとえば、ザクロジュースを1日50ml摂取した被験者において、1年後に頸動脈の動脈硬化が約30%減少したことが報告されています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明