著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【アガリクス】β-グルカンが豊富で朝食べると腸内環境を改善

公開日: 更新日:

 アガリクスは、ブラジルの高地で発見されたキノコ。古くから地元の先住民が「神のキノコ」として健康維持に使っていたそうです。1960年代に日本の研究者が注目し、アガリクスの免疫力向上や抗がん作用を発見したことで、その価値が広まったとされています。

 アガリクスはじつは略称で、正式な名前は「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」。「Agaricus」はラテン語でキノコ、「blazei」は記載者のウィリアム・ムリルにちなんでいます。 1970年代から日本での栽培が進み、健康食品としてたくさんの人に利用されるようになりました。現在では、アガリクスはサプリメントや粉末の形で世界中で販売されており、健康効果が期待されるキノコとして広く親しまれています。目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 そんなアガリクスの最大の特徴は豊富に含まれるβ-グルカンです。水溶性食物繊維のひとつであるβ-グルカンは、朝食と一緒に摂ることによって腸内環境が改善するというデータがあります。また、空腹時血糖値や総コレステロール値が低下したという研究結果も! 2型糖尿病や高コレステロール血症の予防に役立つつ可能性がありますね。別のヒト試験においては、アガリクス抽出物が免疫機能を改善し、感染症のリスクを低減する効果も確認されています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因