虚弱は身体だけじゃない…視力が良くても「アイフレイル」の危険あり

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「視覚障害があると転倒・骨折のリスクが2.5倍に増加するとの報告があります。アイフレイルは、身体的フレイルを悪化させる因子となるのです。また、精神・心理的フレイルを悪化させる因子でもあります」

 それを示す論文は国内外で多数発表されている。一例を挙げると「視力不良者は、視力良好者と比較してうつ症状のリスクが約2.7倍」「緑内障患者のうつ有病率は健常者の約2倍」「高齢者では加齢黄斑変性症患者の30%にうつ症状」「加齢黄斑変性症と認知機能は関連」などだ。

「視機能が良いとボランティアや教育・学習・文化活動などが増加し、逆に視機能が悪いとスポーツ、趣味など身体活動を伴う行動が減少するという論文もある。アイフレイルは、社会的フレイルも悪化させます」

 緑内障、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症は、自覚症状が出るのはかなり進行してからで、検査を受けないと早期発見はできない。緑内障は国内の中途失明の原因1位だが、緑内障を調べる眼底検査は、健康診断には含まれていない場合、自ら検査を受けに行くしかない。

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