著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

日本の薬は大丈夫か?(3)ジェネリック不足は世界の問題

公開日: 更新日:

 もっと深刻だったのは、アメリカで2022年から発生した抗がん剤不足です。「シスプラチン」「カルボプラチン」という代表的な抗がん剤が、1年以上にわたって供給不足に陥ったのです。原薬を供給していたインドの工場が、品質問題で急に閉鎖されてしまったため、一時はアメリカ国内の供給が半減する事態となり、抗がん剤治療を受けられない患者が続出しました。

 このときも日本は原薬の供給元を分散していたため、大きな問題になりませんでした。しかし供給元が海外の特定の1社に集中しているジェネリックも少なからずあるといわれています。いつ同じような事態が起こってもおかしくありません。 =つづく

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