著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

意外と知らない湿布薬の落とし穴…貼りすぎで胃潰瘍のリスクも

公開日: 更新日:

 高齢になると、膝や腰、肩などに痛みが出てくることも多いと思います。そんなときの心強い味方というか、まず思いつくのが「湿布薬」でしょう。痛みが何カ所もあるため、一度に何枚も貼っている……なんて方もいらっしゃると思います。実際、体中に湿布薬をペタペタと貼っている高齢者を時々見かけます。でも、そうした使い方をしていて大丈夫なのでしょうか。

 一言で湿布薬と言われますが、「パップ」と「テープ」に分けられます。さらにそれぞれ、ものすごく簡単に言うと「冷感」と「温感」があり、見た目が白くて少し厚みがあり、涼しげなメンソールの香りがするのがパップ。見た目が肌色で薄く、あまり香りがしないのがテープです。テープのほうが皮膚との密着性が高いため剥がれにくい半面、人によってはかぶれやすいという特徴もあります。

 使い分けについては、パップはテープに比べて水分含有量が高く、気化熱を利用して患部の温度を下げる効果があるので、打撲や捻挫など痛みの原因となったイベントの直後に多く選択されます。一方、長期間続く痛みに対してはテープが選択される場合が多いのですが、結局は個々の好みに合わせて選んでいるのが現状でしょう。ヒヤッとした冷感や逆に温感を求めている方には、パップ一択になります。

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