著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

だいたひかるの義父も…「アブスコパル効果」で膀胱がん転移巣が消える可能性

公開日: 更新日:

 タレントのだいたひかるさん(48)の夫で、グラフィックデザイナーの小泉貴之さん(46)が自らのブログで父の膀胱がんについて興味深いことを語っています。数年前に見つかった膀胱がんは、手術の直前で肺への転移が判明。抗がん剤に変更して治療したものの、うまくいかなかったそうです。

 ところが、複数のセカンドオピニオンの中から勧められた治療を受けた結果、「あんなにたくさんあった影がほとんど消えて、当時は電話越しでも息苦しそうだったのですが、畑作業ができるほど回復しました」と記しています。それが免疫チェックポイント阻害剤と放射線の併用です。

 膀胱がんが転移した場合の治療は、化学療法が基本。その中心だったのがGC療法とM-VAC療法です。いずれも複数の抗がん剤を組み合わせた治療で、副作用の少なさからGC療法がよく行われていました。

 しかし、いずれの組み合わせで薬が効いても、2年生存率は20%ほど。すぐにどちらも薬が効かなくなりますが、長く次の治療法がありませんでした。

 その状況を変えたのが免疫チェックポイント阻害剤で、膀胱がんで最初に使われたのがキイトルーダで、2番目がバベンチオです。がん細胞は特殊なタンパク質を出し、免疫細胞の攻撃を免れる仕組みがありますが、免疫チェックポイント阻害剤はその“防御網”を解除して、がん細胞への攻撃を届きやすくしています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  2. 2

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  3. 3

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  4. 4

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  5. 5

    中村晃は引退会見で「幼稚」と…長谷川勇也、松田宣浩、和田毅が呈していたソフトB若手への苦言

  1. 6

    NHK3年連続赤字で番組制作費82億円カット…タモリもダーウィンも華大も豊臣もピンチ!

  2. 7

    ソフトB関係者を“メロつかせた”佐々木麟太郎の褒め殺し…「ウチで決まりと思っちゃう」のノロケ声も

  3. 8

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  4. 9

    ソフトバンク中村晃が現役引退へ…当面の仕事は「幼稚な二軍選手」の根性叩き直し

  5. 10

    本田圭佑がサッカーW杯解説で「独り勝ち」 テレビ&CM争奪戦ボッ発で“ワリを食った”あの人