(3)心筋梗塞の既往症がある肺がん患者はどうすればいいのか

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 では、今回のケースはどうすればいいのか? 土岐院長によると、全身を検査してがんの広がりを調べるとともに、心臓の状態を循環器科で確認。その上で、患者の気管支鏡検査の可能性を複数の医療機関に照会するなどして再度検討し、治療方針を決める必要があるという。

「自分の病院で無理な場合は別の施設を紹介し、気管支鏡検査の可能性を含めて相談します。状況により、転移がなく単発の腫瘍なら手術も考慮します」

 胸水が一定量たまっていれば、胸水検査で分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤を使うために必要な検査ができる場合もある。その状況になるまで経過観察することもあるという。

 むろん、がんによる痛みなど生活に支障がある症状があるなら、症状の緩和を優先して確定診断なしで治療を優先する。

「最終的には主治医と相談し、患者さんの希望や意向をくんだ治療ができればいいと思います」

【連載】既往症・持病持ちの治療

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