血圧が高い人ほど大腸・直腸がんの発症リスクがアップする

公開日: 更新日:

 あなたは、自分の現在の血圧を正しく把握しているだろうか? もし血圧が高いなら、適切な治療を受けるべき。心筋梗塞脳卒中、心不全など命に関わる病気の予防につながるだけではない。がん罹患数1位、死亡数2位の大腸・直腸がんのリスク減少につながるかもしれないのだ。

 ◇  ◇  ◇

 血圧が高いほど、大腸・直腸がんのリスクが上がるーー。9月開催の日本心臓病学会学術集会で、東大医学部付属病院循環器内科特任講師の金子英弘医師が発表した。

 金子医師らは、2005年1月~18年8月に日本人の健診・レセプトデータベースに登録された222万112例の高血圧と大腸・直腸がんの発症リスクの関連を検討。対象者は大腸・直腸がん、大腸・直腸ポリープ、炎症性腸疾患の既往がなく、高血圧の治療歴もない成人だ。

「近年、世界的に高血圧とがんの関連が話題になっています。大腸・直腸がんは、世界的にも頻度の多いがんであり、肥満糖尿病など生活習慣病との関連も報告されていることから、今回、高血圧と大腸・直腸がんとの関連を検討しました」(金子医師=以下同)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾