感染症の家庭内感染を防ぐ(1)生活スペースをどう分ける?

公開日: 更新日:

 食器やタオルなども別個にする。鼻をかんだティッシュには多くのウイルスが含まれている。専用のビニール袋、ゴミ等を用意する。

 手洗いも徹底し、「帰宅後」「トイレ後」「食前」「鼻をかんだり咳をした後」「鼻をほじる前」だけでなく、「発症した家族と物のやり取りをした後」も流水と石鹸で丁寧に手を洗う。使用した後の洗面台の水ぶき掃除も欠かせない。

 手洗いの回数にも注意したい。1日11回以上の手洗いは風邪の発症リスクを50%以下にするとの研究結果がある。

 また、インフルエンザの流行期は意識して爪を切ること。鼻毛は外から見えない程度に抑え、切りすぎないようにする。

「呼吸器感染症の有効な予防策のひとつが鼻呼吸です。乾燥して冷たい外気を鼻で吸い込むと上咽頭では温度は30度程度、湿度は90%前後までに加温・加湿されて下気道に送られると言われます。一方、口には鼻腔ほどの加温・加湿効果がなく、冷たく乾燥した空気が直接下気道に入りやすく、気道を痛めやすい。しかも、鼻呼吸なら鼻の粘膜と鼻毛でウイルスがからめ取られる。鼻毛は切りすぎてはいけません」(つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性