妻と娘は「覚悟した」…げんしじんさん急性心筋梗塞で死の淵からの生還を振り返る

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 一瞬、意識が戻ったときには、病院のストレッチャーに乗せられ手術室に運ばれていました。もうろうとする意識の中、医師から「急性心筋梗塞です。重症です。手術してよろしいですか?」と聞かれました。もちろん「はい」と答えるしかありません。すると服をザクザク切られ、一刻の猶予もなく手術が始まりました。

 血液がドロドロだったらしく、サラサラにする薬を投与され、局所麻酔だけで右手から心臓までカテーテルを通し、血栓を取り除き、コレステロールで細くなった血管をレアメタルステントで広げました。と同時に、心臓を人工的に動かす心臓補助装置が鼠径部からカテーテルで入れられました。救急車の中で心肺停止しているので、心臓の80%が壊死していたのだそうです。そんな状況でも、すべて局所麻酔なので周りの話し声がずっと聞こえていました。

 何十本と管が刺さり、体に器具が入りましたが、局所麻酔でほとんど痛みはなく、一番痛かったのは尿道カテーテルを入れたときです。「イターイ!」と叫びましたもんね。でも看護師さんからは「我慢してください」の一言でした(笑)。

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