著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

アメリカで最近注目の「超加工食品」でがんが増える?

公開日: 更新日:

 皆さんは超加工食品という言葉を聞いたことがありますか? ウルトラ加工食品という言い方をすることもあります。これはアメリカで最近注目されている食品の分類で、高度に加工された添加物の多い食品のことを指しています。

 具体的には「袋詰めのスナック」や「お菓子」がそうですし、「カップ麺」や「即席のお総菜」のようなものも含んでいます。こうした食品には多くの添加物や加工のために使用する化学物質などが含まれていて、その多くは自然な食事では皆さんの体には入らない物質です。

 スーパーなどでは今そうした食品があふれています。カップ麺はなるべく食べないように意識している人も、袋詰めのお総菜のようなものは、自然の食品と変わらないと思っていることが多いのですが、お肉の味がしてそのように見えても、実は自然のものに見せかけた加工品、ということも多いのです。

 今年のブリティッシュ・メディカル・ジャーナルという医学誌に、超加工食品の危険性についての論文が掲載されました。それによると、超加工食品を10%多く食べると、がんになる危険性が12%も多くなる、という結果が得られています。ひとくちに超加工食品と言っても、いろいろな種類がありますから、全部に同じリスクがあるというのもやや乱暴な気がします。しかし、日本でも即席のお総菜などの安全性については、もっと調べる必要があると思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言