(2)コルチゾールとミトコンドリアが大切…MCTオイルとタンパク質を摂取する
「MCTオイルを摂取すると、ケトン体の生成が促進されるので、まずはミトコンドリアの活性を上げてくれます。また、腸内細菌叢を整えたり、体の代謝が上がったり、血糖値の急上昇を抑えたりしてくれるので、本来ならストレスなどによってダメージを受けている部位にコルチゾールを使わなければいけないところを、オイルの作用がカバーしてくれる、というイメージです」
と話すのは、山本メディカルセンター(神奈川県逗子市)の齋藤真理子院長。さらに、MCTオイルを摂取しケトン体の生成を促進すると、こんな効果も期待できるという。
「心身のパフォーマンス向上に欠かせない運動には、ブドウ糖だけでなくケトン体のエネルギーを使うことで、疲れにくく、活性酸素もたまりづらくなり、老化や炎症を防ぐ効果もあると報告されています」
利点はもっとある。脳のエネルギーとしてケトン体を使うことで、認知機能の低下を防ぐ効果も期待できたり高齢者の活動能力も向上したりすることは、かなり以前から知られている。MCTオイルは超高齢化社会まっただ中の日本を助ける食材ともいえる。