愛媛大学医学部卒。日本リハビリテーション医学会・脳神経外科学会・脳卒中学会・認知症学会専門医。1987年に脳卒中治療を専門とする脳神経外科医になる。97～2000年に北欧で脳卒中病態生理学を研究。初台リハビリテーション病院脳卒中診療科長を務めた04年に脳科学リハビリ医へ転向。12年に副院長・回復期リハビリセンター長として世田谷記念病院を新設。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」（第200回）で特集され、「攻めのリハビリ」が注目される。17年から大泉学園複合施設責任者・ねりま健育会病院院長を務める。著書に「患者の心がけ」（光文社新書）などがある。
障害のある人が就労に困った時、「誰に」「どこに」相談できるのか？
■就労移行支援事業所の使い方
就労移行支援事業所で行われる訓練は以下の3つです。①「職業訓練」では、就職に必要なスキルや知識を身につける訓練を行います。日々の体調管理から、自己理解、コミュニケーション能力、PCタイピング、軽作業などの職業スキルを獲得します②「就職活動のサポート」では、今ある力を生かせる職業探し、職場で必要となる配慮事項の明確化、応募書類の作成、面接対策など、就職活動に必要な支援を行います③「職場定着支援」では、就労後の職場での相談対応や企業との環境調整など、職場に定着するためのサポートを提供します。
当院の地域の就労移行支援事業所としては、株式会社リハス（以下リハス）がフレキシブルに対応してくれます。身体障害、高次脳機能障害、難病の方へ、就職に向けた支援や職業訓練を専門的に行います。「就職したい、もう一度働きたい」というご本人やご家族の思いを大切に、働くために必要な知識や能力を高める支援やご本人に適した職場開拓、就職後の職場定着まで伴走してくれるのです。
リハスでは当然ですが、理学療法士や作業療法士らの専門職が在籍しており、身体機能面や制度と生活面を、医療の視点で専門的にアプローチします。また、企業経験豊富な職業指導員も在籍し、就職活動をサポートします。障害によりできなくなることがあっても、個々の強み（ストレングス）を生かしたトレーニングや、障害に適した環境整備によって、社会でもう一度活躍していく未来をデザインしていきます。
