依存症の人が見えている世界(4)「もうやってないよね?」の声かけは逆効果

公開日: 更新日:

 依存症に陥っている人に自覚はなく、クリニックを訪れる人のほとんどのケースが、家族や友人からの指摘で来院するという。本人に自覚がない中で、どのように治療を進めていくのか? ライフサポートクリニックの山下悠毅院長が説明する。

ギャンブル依存症患者は、『借金を取り返したらギャンブルはやめる』と言います。しかし、負けている人が大勝ちをしたらやめられるでしょうか。『せっかく勝てたのだからもう一回』などと新たなやる理由を自分の中で捏造し、続けてしまいます」

 仮に家族が大病を患い多額の入院費用が必要という状況であれば、そのお金はギャンブルではつくらない。つまり、「絶対に取り返さなければ」は捏造なのだが、自分では気が付けない。

「しかし、初診であまり当人を追い詰めると苦しくなってしまうため、『まずはギャンブルの頻度や借金の状況を定期報告してくれるだけでも大丈夫』という形で定期通院につなげていきます。その後、『自分は勝っても負けてもギャンブルが止まらない状態』と理解してもらえれば、専門の治療プログラムへと導入します」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  4. 4

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 7

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 8

    《国分太一だけ?》「ウルトラマンDASH」の危険特番が大炎上!日テレスタッフにも問われるコンプライアンス

  4. 9

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  5. 10

    現役女子大生の鈴木京香はキャピキャピ感ゼロだった