「グリア細胞」の機能低下や異常が引き起こす神経変性疾患

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 具体的には、アストロサイトの機能異常はてんかんや統合失調症、うつ病などの精神・神経疾患と関係する。アストロサイトは神経伝達物質の取り込みや代謝の役割を担っており、活性化が過剰になったり、不足すると神経興奮性の調整に支障を来すことがある。

「グリア細胞の炎症反応によりサイトカインや活性酸素種が過剰に分泌されると、ニューロンに障害をもたらし、慢性の神経炎症を引き起こします。これは、アルツハイマー病パーキンソン病などの神経変性疾患の進行に関与します」

 ミクログリアは中枢神経系の免疫監視細胞であり、異物の除去やシナプス剪定などを行う。しかし、加齢やストレスなどにより過剰に活性化されると、神経毒性のあるサイトカインを分泌し、神経細胞死を促す。これが神経疾患の悪化につながる。例えばアルツハイマー病におけるミクログリアの活性化とアミロイドβの過剰蓄積だ。

 オリゴデンドロサイトは、中枢神経系においてミエリン鞘(神経細胞の軸索を取り巻く絶縁性の膜構造)を形成する細胞で、電気信号の伝達を高速かつ効率的に行うために欠かせない存在だ。

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