著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

医師が病気になった時…7月に風邪をひいたら次々に不調が連鎖

公開日: 更新日:

 今回、私は具体的にある病気を怖がっていました。細菌性心内膜炎です。これも老若男女を問わず、突然襲ってくる「通り魔」のような理不尽な災難です。

 これは皮膚に常在しているふだんは何でもない細菌・黄色ブドウ球菌が、心臓の弁の表面に移住してきて大邸宅を造り、弁を破壊したり穴をあけたりして大暴れするという病気です。菌の塊が脳の血管に流れて行って血流を閉ざし、脳梗塞を起こしてしまうこともあります。

 どうして黄色ブドウ球菌が突然こんなことをしでかすのか、わかりません。緊急手術で助かる患者さんも多いのですが、そうなる前、どうであったのか、患者さんそれぞれですが、やはり風邪をひいたりした後、どこかにバイ菌のたまりができていたりして、そこで抗生物質を使うことで、いろいろなバイ菌が共存していた状況の均衡が破れ(菌交代現象)、細菌性心内膜炎が起こるのではないかと私は昔からにらんでいます。

 私はまだ70歳前ですが、これから和田秀樹先生のご著書をたくさん熟読して元気を維持しようと思いました。

【連載】医療のミカタ 医療のフシギ

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