著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

医師が病気になった時…7月に風邪をひいたら次々に不調が連鎖

公開日: 更新日:

 今回、私は具体的にある病気を怖がっていました。細菌性心内膜炎です。これも老若男女を問わず、突然襲ってくる「通り魔」のような理不尽な災難です。

 これは皮膚に常在しているふだんは何でもない細菌・黄色ブドウ球菌が、心臓の弁の表面に移住してきて大邸宅を造り、弁を破壊したり穴をあけたりして大暴れするという病気です。菌の塊が脳の血管に流れて行って血流を閉ざし、脳梗塞を起こしてしまうこともあります。

 どうして黄色ブドウ球菌が突然こんなことをしでかすのか、わかりません。緊急手術で助かる患者さんも多いのですが、そうなる前、どうであったのか、患者さんそれぞれですが、やはり風邪をひいたりした後、どこかにバイ菌のたまりができていたりして、そこで抗生物質を使うことで、いろいろなバイ菌が共存していた状況の均衡が破れ(菌交代現象)、細菌性心内膜炎が起こるのではないかと私は昔からにらんでいます。

 私はまだ70歳前ですが、これから和田秀樹先生のご著書をたくさん熟読して元気を維持しようと思いました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"