著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

加齢黄斑変性(6)眼球を守るには「サングラス」が必須

公開日: 更新日:

 もともと日本人には屋外でサングラスをかけるという習慣がありません。「紫外線暴露」が蓄積されると、年齢と共に深刻な目の病気になる可能性があります。眼球には日焼け止めは塗れません。サングラスかUVカットのコンタクトレンズで守るしかないのです。

 最後に、ここ20年ぐらいで眼科医の間でも話題に上ることが一気に増えた、光障害について。スマホやパソコンなどの使用でブルーライトにさらされ続けている我々の日常。それが光障害です。

 私たちの生活の一部となっているスマホやパソコンですが、そこから放出されるブルーライトは紫外線と同様に波長が短い光で、分解されずに体の奥まで到達してしまいます。そして目の奥にある網膜というところまで届き、細胞へ酸化障害を与えてしまうんですね。

 当然、眼底にある黄斑部にもダメージを与えていると考えられています。サングラスと同じぐらいに、ブルーライトをカットする眼鏡で目を守ることも大切です。

 これらのことから、日本でも加齢黄斑変性が今後さらに増えると考えられています。食生活を改め、運動をして、生活習慣病に罹患(りかん)しないように気をつける。眼鏡やサングラスで紫外線やブルーライトから目を守る。失明に至る病気への予防方法として、意識していただければと思います。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    U18高校代表19人の全進路が判明!プロ志望は7人、投手3人は中大に内定、横浜高の4人は?

  2. 2

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  3. 3

    錦織圭と西岡良仁の不調に共通する難題…男子テニスの〈パワー・精度〉は爆発的向上している

  4. 4

    森保JのW杯に大いなる不安…三笘薫は「突破力に陰り」、伊東純也は「完治しない故障」

  5. 5

    私のスケジュールを大公開…やっぱりゴルフが好きでなければ続けられません

  1. 6

    15年前に“茶髪&へそピアス”で話題だった美人陸上選手は39歳、2児のママ…「誹謗中傷もあって病んだことも」

  2. 7

    自民元議員・和田政宗氏が参政党に露骨なスリ寄り…宮城県知事選で政策協力、過激政策に“偽情報拡散”の懸念

  3. 8

    小泉今日子は商才もピカイチ! 還暦からの「自分がやりたいこと」を実現させる“先立つもの”の備え方

  4. 9

    司から竹内組長へ…山口組はどう変わるのか

  5. 10

    「時代に挑んだ男」加納典明(45)勝新太郎との交友「図体や印象より、遥かに鋭利なものを持っていた」