迅速なサポートのために「支援相談員」が欠かせないのはなぜか
「ソーシャルワーカー」と「ケアマネジャー」は、いずれも障害が残った患者さんや要介護の高齢者の回復、在宅復帰後の生活を支援する専門職で、医療機関に勤務するのがソーシャルワーカー、介護老人保健施設(老健)などの介護施設や患者さんの自宅で対応するのがケアマネです。
私たちの回復期リハビリ病院では、100人の患者さんに対し7~8人のソーシャルワーカーが働いていて、ここまで“濃厚”な配置をしている医療機関はあまり多くないと、前回お話ししました。
当院が併設している老健ではどうかというと、4人のケアマネが所属していて、80人の入所者を担当する施設ケアマネが2人、自宅を訪問する居宅ケアマネが2人という体制を整えています。一般的な老健よりも手厚い配置にしているのは、ソーシャルワーカーもケアマネも、病院や介護施設の「品格」と「安心」を表すものだと考えているからです。ソーシャルワーカーやケアマネが、患者さんや家族にしっかり寄り添って、希望をきちんと聞いたうえで現場のリハビリチームに伝えて相談し、最適なリハビリを実践して高い満足度で自宅に戻っていただく。当院のソーシャルワーカーやケアマネには、そうした橋渡しと結果を達成する目標を持って働いてもらっています。