迅速なサポートのために「支援相談員」が欠かせないのはなぜか
当院と当老健では、入院・外来・通所・訪問・入所による各リハビリを行っています。それらを実施している際、支援相談員が「要介護の患者さんが弱ってきている」といった状況をキャッチしたら、当院の外来につなぎ、私が患者さんの状態を診たうえで、いまのリハビリをどのように増量できるのか、いったん老健に入所したほうがいいのかを判断し、患者さんや家族にとって最適な方針を決定するのです。迅速できめ細かな対応を実行するために、支援相談員は欠かせない存在です。
ですから、当院ではソーシャルワーカー7~8人、ケアマネ4人、支援相談員2人、合計13~14人の地域連携室体制で、患者さんや家族の介護サポートを行っていることになります。前回も少し触れましたが、介護サポートの役割を担う人員を手厚く配置しても、施設にとって医療点数がプラスになるわけではありません。しかし、これら13~14人の存在が、「このリハビリ病院や老健は良質で信頼できる」という品格を体現しているのです。
実際、当院を利用している患者さんや家族からは、「手厚いサポート体制は本当にありがたい」といった感謝の言葉をかけられます。