(1)薬を飲む時間によって効果が変わる ベストタイミングは人によって異なる
「朝食後、昼食後、夕食後、就寝前と時間を変えて、血圧の変化を7日間調べました。すると、就寝前に服用した時が最も血圧の上昇を抑えられていました。血圧や心拍数には24時間周期のリズム(概日リズム)があり、それを応用して薬の服用時間を決めると、薬の効果を最大限にできるのです。さらに、薬の量を抑えられるので、副作用は最小限に抑えられます」
■起床後9時間の服用で最も血圧が低下
難しいのは、“適した時間”が患者によってさまざまであること。渡辺医師は、特に薬の効き目があまりよくない患者に対しては、細かく服用時間を変えて、“適した時間”を見つけ出すようにしている。
「3時間ごとに時間を変えて7日間調べた患者さんでは、服薬前の収縮期血圧157に対し、起床後すぐの服用では113、起床後3時間では125、起床後6時間では118と数値がバラバラでした。最も低かったのは起床後9時間で服用した時で、投与前から血圧が48低い109。だからこの方には、薬の服薬時間を起床後9時間に決めました」
「『いつ飲むか』が大事」というのは、血圧を下げる作用のある食品に対しても当てはまる。例えば、酢だ。


















