病院選びのポイント…得意分野に「特化」したところが安心
さて医療の話です。一つの病院が成立するのに周囲に5万人以上住んでいなきゃダメ、という人がいます。きっと正しいのでしょう。「診療圏」とか呼ばれていますが、いわば病院の「縄張り」です。しかし人口が密集する首都圏ではこの言葉は死語と言えます。そこいらじゅう、病院だらけですから。
ただ、いまどきの病院は得意分野がそれぞれ違うようです。
病院にとって医療は商品、患者はマーケットです。患者はその病院が「何を売りたいのか」を考えて、彼らのストライクゾーンに飛び込まなければ良い医療は受けられないことになります。
マーケットを何もないところから創り出すマーケティングという言葉があります。病院が「患者を創り出す」というのは語弊がありますが、実際、新しい治療方法が開発されると病院にとってのマーケットは創生されます。
心房細動に行われるカテーテル・アブレーションは、今日あたりまえの治療となりました。かつては心臓の外科手術で行われていた、心臓の電気信号の経路を切断する治療ですが、カテーテルで実施できるようになり、2010年ごろから私の周りでも一気に広まりました。


















