著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

病院選びのポイント…得意分野に「特化」したところが安心

公開日: 更新日:

 さて医療の話です。一つの病院が成立するのに周囲に5万人以上住んでいなきゃダメ、という人がいます。きっと正しいのでしょう。「診療圏」とか呼ばれていますが、いわば病院の「縄張り」です。しかし人口が密集する首都圏ではこの言葉は死語と言えます。そこいらじゅう、病院だらけですから。

 ただ、いまどきの病院は得意分野がそれぞれ違うようです。

 病院にとって医療は商品、患者はマーケットです。患者はその病院が「何を売りたいのか」を考えて、彼らのストライクゾーンに飛び込まなければ良い医療は受けられないことになります。

 マーケットを何もないところから創り出すマーケティングという言葉があります。病院が「患者を創り出す」というのは語弊がありますが、実際、新しい治療方法が開発されると病院にとってのマーケットは創生されます。

 心房細動に行われるカテーテル・アブレーションは、今日あたりまえの治療となりました。かつては心臓の外科手術で行われていた、心臓の電気信号の経路を切断する治療ですが、カテーテルで実施できるようになり、2010年ごろから私の周りでも一気に広まりました。

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