著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

病院選びのポイント…得意分野に「特化」したところが安心

公開日: 更新日:

 さて医療の話です。一つの病院が成立するのに周囲に5万人以上住んでいなきゃダメ、という人がいます。きっと正しいのでしょう。「診療圏」とか呼ばれていますが、いわば病院の「縄張り」です。しかし人口が密集する首都圏ではこの言葉は死語と言えます。そこいらじゅう、病院だらけですから。

 ただ、いまどきの病院は得意分野がそれぞれ違うようです。

 病院にとって医療は商品、患者はマーケットです。患者はその病院が「何を売りたいのか」を考えて、彼らのストライクゾーンに飛び込まなければ良い医療は受けられないことになります。

 マーケットを何もないところから創り出すマーケティングという言葉があります。病院が「患者を創り出す」というのは語弊がありますが、実際、新しい治療方法が開発されると病院にとってのマーケットは創生されます。

 心房細動に行われるカテーテル・アブレーションは、今日あたりまえの治療となりました。かつては心臓の外科手術で行われていた、心臓の電気信号の経路を切断する治療ですが、カテーテルで実施できるようになり、2010年ごろから私の周りでも一気に広まりました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する