著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

下を向いても目から涙がこぼれないのはなぜ?

公開日: 更新日:

 涙には2つの種類があります。ひとつは眼球の表面を常に覆う涙液で、「基礎分泌の涙」と呼ばれています。目の表面にある角膜や結膜を乾燥から守ってくれる、目の守護神のような存在です。酸素や栄養物を供給し、老廃物を洗い流す役割も担っています。目にゴミが入ることがありますが、涙液があるからこそゴミは目の外に運び去られることができるのです。

 もうひとつは「刺激・反射性分泌の涙」です。ドライアイの患者さんで「泣くと涙が流れるので、ドライアイのはずがない」とおっしゃる方がいるのですが、目の表面を覆う涙(基礎分泌の涙)と、感動した時や悲しい時に目から流れる涙(刺激・反射性分泌の涙)は別のものです。「刺激・反射性分泌の涙」は、人間の感情が大きく動いた時に流れる涙であり、また、目に入った異物や刺激物を洗い流す涙でもあります。

 そうそう、タマネギを切った際にも流れる涙。あれも刺激・反射性分泌の涙として分類されます。タマネギに含まれる「硫化アリル」という揮発性の物質が原因です。タマネギを切ると硫化アリルが発生し、空気中に蒸発して目の粘膜を刺激、目を守ろうと涙が出るという仕組みとなっています。保護眼鏡をかけたり、換気扇の下で切ってなるべく硫化アリルを目に浴びないようにすると目の痛みと涙は少し楽になりますよ。

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