それは、脳卒中だ!「様子見」を絶対にしてはいけない3つの症状
それを見て奥さんが言ったのが「治った。疲れが原因だった。寝ていればいい」という内容。川勝さん自身もそう思った。しかしこれはやはりおかしいとなり、119番ダイヤルをした。ここまで、あっという間の出来事だ。
川勝さんは救急搬送され、脳梗塞と診断された。発症部分がそれほど重要な部分でなかったこともあり、リハビリを経て、2カ月強で社会復帰。現在、歩きにくさは残っているものの、生活や仕事に支障が出るレベルの後遺症はない。
川勝さんの場合、分かれ道となったのが、様子見か、すぐに救急車を呼ぶかの時点だ。倒れた後自力で立ち上がれたのは、脳の血管の詰まりが自然と消失したためで、これを一過性脳虚血発作(TIA)という。
「脳梗塞の症状が通常24時間以内に消えてしまうため、治ったと思いがちです。しかしTIAは本格的な脳梗塞の前触れであり、決して様子見をしてはいけないのです。脳卒中を疑う症状(後述)が現れたときは、症状が消えても、一分一秒を争う勢いで救急車を呼ぶべきです」
■脳梗塞は「痛み」がない


















