それは、脳卒中だ!「様子見」を絶対にしてはいけない3つの症状
脳卒中というと、頭痛のイメージも根強い。脳卒中の一つ、くも膜下出血では、時に「ハンマーで後頭部を殴られるような」と表現される激しい頭痛に襲われる。一方、脳梗塞では「どこも痛くない」ことが大半だ。だから余計に「様子見」となりがちだが、頭痛がなくても、脳卒中は否定できない。
脳卒中は、高血圧などの生活習慣病、喫煙、過度の飲酒、運動不足、ストレス、肥満といったリスク因子を減らすことが予防策になる。しかし100%予防は不可能。自分は健康体でも、家族が発症することもある。だれもが、脳卒中の正しい知識を持つべきだ。
「脳卒中の症状の頭文字をつなげた『FAST』をぜひ覚えてください」
「F(Face)」は「顔の片方が下がったり、しびれたりする」、「A(Arm)」は「片方の腕に力が入らない」、「S(Speech)」は「ろれつが回らない。言葉が出てこない。他人の言葉が理解できない」。そして「T(Time)」は「すぐに救急車を呼ぶ」という意味。脳梗塞の場合、発症から4時間半以内であれば、血栓を溶かす「t-PA療法(血栓溶解療法)」が行われ、後遺症を軽減できる可能性が高い。救急搬送されてから治療開始となるまで時間がかかるので、病院への到着は早ければ早いほどいい。


















