雪道ですってんころりん…「尻もち認知症」に気をつけろ

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 雪の訪れとともに転倒事故が急増する。特に高齢者にとって、雪道での「尻もち」は単なる痛みだけでは済まされない深刻なリスクをはらんでいる。じつはこの尻もちが、後に「慢性硬膜下血腫」(CSDH)という脳の病気を引き起こし、認知症のような症状を招くことがある。

 慢性硬膜下血腫とは、頭部に軽い衝撃を受けた後、脳と硬膜の間にじわじわと血液がたまっていく病気。初期には症状がほとんどなく、数週間から数カ月後に頭痛、歩行障害、記憶力の低下などが現れる。これが認知症と似た症状を示すため、見過ごされることも少なくない。

「尻もちをついただけなのに、まさか脳の病気になるなんて思いもしませんでした」

 こう語るのは、都内の70代の男性。昨冬、自宅前の雪道で転倒し、尻もちをついた。頭を打った記憶はなかったが、春ごろから物忘れがひどくなって、家族の名前も混乱するように。病院で検査を受けた結果、慢性硬膜下血腫と診断され、手術によって症状は改善した。

 相武台脳神経外科(神奈川県相模原市)の加藤貴弘院長が言う。

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