長引く「しゃっくり」に潜む病魔…2日以上続いたら要注意

公開日: 更新日:

「ヒック、ヒック」──。突然始まり、なかなか治まらないしゃっくり。体力を消耗し、仕事や勉強に差し支えるだけに困惑している人もいるはずだ。通常は数分から数時間、長くても2日ほどで治まるが、それ以上長引く場合は注意したい。重大な病気が潜んでいる可能性がある。弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長に聞いた。

「しゃっくりは吃逆とも言い、横隔膜、肋間筋、前斜角筋などの呼吸器筋のけいれんにより発生します。『ヒック』という独特な音声は、急に空気が気管内に吸い込まれた際に、声帯筋が収縮して閉塞した声帯を呼気が通過するために起きるのです。通常、しゃっくりは数分から数時間、長くても2日ほどで治まりますが、それ以上長引くなら、病気や薬の影響であることも考えられます」

 しゃっくりはもともと胎生期の原始反射(赤ちゃんの生命維持、神経の発達を促すのに必要な動き)のひとつ。胎生期に鼻や喉の異物を除去するための仕組みだという。しかし、出生後は必要なくなるため、成長と共に発生しにくくなる。

「しゃっくりは持続時間により3つのタイプに分かれます。『良性』(48時間以内)、『持続性』(2日~1カ月)、『難治性』(1カ月以上)で、人によっては数年にわたることもあります。高齢男性のしゃっくりの中には、うつ状態、食欲不振、睡眠障害、体重減少、栄養障害を伴うこともあります。就寝中は止まり、目が覚めると始まるケースもあります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒