一番の治療法は「食べないこと」…手相家の瀧川雅也さんクローン病を語る

公開日: 更新日:

2つ目の難病「SLE」を抱えた

 ただ、この経験が手相鑑定には役立っています。つらい人の気持ちが多少はわかるのでね。

 手相を始めたきっかけは、病気になったときに尊敬する人から「手相をやりなさい」と言われたことです。初めは「そんな職業、イヤだな」と思いました。手相を信じていませんでしたし。

 でも、いつトイレに行きたくなるかわからないような自分の体を思ったら、それを選ばざるを得ませんでした。結果的に、病気になったことで手相家の道が開けたので、天職だったのかなと思っています。

 じつは今年に入って、SLE(全身性エリテマトーデス)という自己免疫疾患も発症しました。ここにきて2つ目の難病を抱えたことになります。主治医からは、「クローン病とSLEの両方を発症する人は数百万人に1人。とても珍しいよ」と言われました。

 普通の人なら気落ちすると思いますけど、私は「珍しい」と言われるのが大好物。“選ばれし者”だと思えて、テンションが上がっちゃいました。病気に対してネガティブな考えはなくて、むしろすごい確率でならせていただいたということは、まだまだそこにやらなきゃならないことや、つらい人に寄り添う役目があるのだと思えて、今後の活動に力をもらった気持ちです。

 私は病気をして底辺を見ました。人生のどん底を見たことで、「努力ではどうにもならない人たちがいる」ということを学びました。不可抗力でつらい立場になってしまう体験を自分ができたことで、人に優しくなりました。昔はどちらかと言えばカッとなって威嚇するタイプでしたが、今は穏やかなものです。イヤなことをされたり誹謗中傷する人がいたとしても、どこかにそうなる理由があるのではないかと考えるようになりました。

 将来的には私がいなくなってもたくさんの人を支えられるように、生徒さんを育てて“優しい手相鑑定”ができる人を増やしたいと思っています。

(聞き手=松永詠美子)

▽瀧川雅也(たきがわ・まさや)作家を目指しフリーターとして活動中に難病のクローン病を発症。悩みを抱える人の力になりたいと手相の勉強を始め、ユーチューブチャンネル「テソペディア」を立ち上げる。16年間で2万人の手相を鑑定し、独自の手相統計学を確立。2022年に一般社団法人「手相心理学協会」設立。「開運!新しい手相の読み解き方」を出版。手相鑑定士、手相心理学カウンセラーの育成にも力を入れている。

■本コラム待望の書籍化!愉快な病人たち(講談社 税込み1540円)好評発売中!

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「タニマチの連れの女性に手を出し…」問題視されていた暴行“被害者”伯乃富士の酒癖・女癖・非常識

  2. 2

    和久田麻由子アナは夜のニュースか? “ポスト宮根誠司”めぐり日本テレビと読売テレビが綱引き

  3. 3

    同じ幼稚園に通った渡辺翔太と宮舘涼太はクラーク記念国際高校で再び合流、そろって明海大へ進学

  4. 4

    LUNA SEA真矢さんは56歳の若さで…「脳腫瘍」切らない治療法のガンマナイフとは

  5. 5

    渋谷教育学園渋谷から慶大に進んだ岩田絵里奈を育てたエリート医師と「いとしのエリー」

  1. 6

    元横綱照ノ富士「暴行事件」の一因に“大嫌いな白鵬” 2人の壮絶因縁に注目集まる

  2. 7

    “消滅”した宮城野部屋の早期再興に現実味 元横綱照ノ富士の暴行事件がまさかの方向へ

  3. 8

    <第3回>力士とのセックスはクセになる!経験者が赤面吐露した驚愕の実態とは…

  4. 9

    高市首相に「国会軽視」の特大ブーメラン! 閉鎖ブログに審議短縮への嫌み・不満を書き連ねていた

  5. 10

    ボコボコにされた“被害者”は強行出場、“加害者”は休場…伊勢ケ浜部屋は3月場所どうなる?