(3)災害医療は時間との勝負…「ドクターヘリ」が欠かせない

公開日: 更新日:

 小倉教授によると、重症外傷の場合、1分治療が遅れるだけで、生存率が1%低下するとされているそうです。

「30分到着が遅れると救命率が80~50%低下するという統計もあります。ドクターヘリは災害医療の要とも言えます。私は船医に憧れていたので病院船には注目していますが、重要なのはオペレーション。運営の仕方やシステムづくりにかかっています。現在の縦割り行政のままだと指揮系統が複数で効率的な運営はできません。行政による法律や指揮系統の整備をきちんと行うことが必要でしょう」

 長年、災害医療の現場に携わってきた小倉教授はこう提言します。

 令和6(2024)年に施行された「災害時等における船舶を活用した医療提供体制の整備の推進に関する法律」には、病院船を保有する基本方針が示されています。

 大災害のリスクが高まっている今、ドクターヘリ搭載の病院船保有と効率的な運営が期待されています。 =つづく

(医療ジャーナリスト・油井香代子)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    佐藤輝明の「メジャー移籍強行突破」に現実味…“阪神残留説”も「折れるつもりはない」の声

  3. 3

    反町隆史「GTO」は視聴率3%台に…同じ“復活作”でも「プラダを着た悪魔2」と明暗分けた大きな違い

  4. 4

    高市首相が改造人事で払わされる代償…消費減税めぐり麻生副総裁の「要望」を一蹴していた

  5. 5

    故・可愛かずみさん結婚直前“謎の死”から27年…親友・川上麻衣子の投稿で思い出されること

  1. 6

    中丸雄一「アパ密会」から2年で“冠番組”…禊は済んでも「元のポジション」には戻れないワケ

  2. 7

    沖縄尚学・末吉良丞は「TJ手術見込み」でもドラフト指名されるのか…プロ入り断念、大学進学のウワサも噴出

  3. 8

    日本ハム清宮幸太郎は「代打打率.625」 スタメン落ちに文句タラタラでも新庄監督の思うツボ

  4. 9

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 10

    高市首相がノー天気「物価高対策」X投稿で“赤っ恥” GDP3期プラスでも個人消費「低迷」の深刻度