著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

血を売る副業…米国のミドルクラスに広がる「プラズマ献血」が映す現実

公開日: 更新日:

 一方同記事は、2021年以降1004所以上オープンしたプラズマ献血センターの4割が、ショッピングモールや郊外の住宅地にあると伝え、ミドルクラスへの広がりを示しています。

 アメリカでは、すでに高止まりしている物価と上がらない賃金に加え、イラン戦争による原油高騰で、ガソリンをはじめ全てが再びインフレ傾向にあります。こうした中で、何とかして生活を支えようとする市民と、安定したプラズマ供給を求める業界の需要がマッチした、「影のセーフティネット」と呼ぶ人もいます。

 しかし論争を呼ぶ理由は、この現象が単なる副業ではなく、身体そのものを市場に差し出す行為でもあるからです。本来あるべきセーフティネットが十分に機能していない中で、生活の苦しさにつけ込む搾取につながりかねないとの批判も絶えません。

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