5歳越えても続くおねしょは「夜尿症」…3つのステップで改善
夜尿症は、治療で早く治る可能性があることが指摘されている。「夜尿症診療ガイドライン2021」および臨床研究に基づく概算値では、自然治癒率が1年で15%、2年で28%、3年で39%であるのに対し、積極的治療による治癒率は1年で50%、2年で72%、3年で85%だ。
「たとえ治らなくても、治療開始で本人、家族ともにQOLが上昇したという報告もあります」
治療は3つのステップで行われる。ステップ1は、水分・塩分・カフェインの制限、冷え対策、寝る前にトイレに行くといった生活改善だ。便秘対策も非常に重要。直腸は膀胱の背中側に接しているため、硬い便が雪だるまのようにたまると膀胱を圧迫し、尿漏れの原因になる。肛門括約筋の緊張は膀胱の緊張と連動しており、排便の問題が排尿にも影響を及ぼす。
「私の経験では、便秘を治すだけで夜尿症の1~2割が治ります。患者さんには、排便の回数、タイミング、便の硬さ、排便時の痛みなどを確認し、便秘があればまずはその治療をします」
ステップ1で不十分であれば、ステップ2、3へと進む。ステップ2では抗利尿ホルモン薬の投与、またはアラーム療法。アラーム療法とは、オムツやパンツに付けたセンサーで尿漏れを知らせる方法だ。アラームによって目を覚まさせ、本人に「漏れた」と気づかせる。繰り返すうちに、膀胱にためられる尿量が増えていく。残念ながら、日本では保険適用外。


















