SNS片手に震災とパンデミックを経験…「コロナ世代」の心をどう救うか

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 子供はそこで、「世界は危ない」「気持ちは出さない方がいい」「挑戦より回避が安全だ」と学んでしまう。その影響は、必ずしもすぐにかつ病的に顕在化するとは限らない。むしろ、進学、就職、恋愛、新しい集団への参加といった人生の節目で、挑戦しにくい、傷つく前に引く、本音を出しにくい、所属感を持ちにくい、といった形で静かに表れることが多い。

 人にとって、喜怒哀楽に代表される本音の気持ち(1次感情)は、本来、心の奥から自然に湧いてくる大切な本能的反応である。それを感じる前に押し込めたり、なかったことにしたりすると、心は別のかたちで悲鳴を上げる。イライラ、無気力、慢性的な疲労、対人でのぎこちなさとして表れ、時に精神疾患のリスクともなる。

 逆に、自分の本音の感情に気づき、それを表現し、誰かに受け止めてもらえると、人は少しずつ回復する。「共感」があれば喜びは倍増し、悲しみもより深く感じられ、その分だけ整理も進む。こうした感情体験の積み重ねは、小さな前進にも自信を深め、失敗から立ち直る復元力を育み、やがて自立への駆動力となる。それには周囲の大人の共感が、その土台となる。最新の心理医学でも、健康な1次感情を育むことこそが、病気か未病かを問わず重要であるという理解に収斂しつつある。

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