長寿研究のいまを知る 番外編(2)抗老化物質「NMN」の評価・研究はどうなっているのか

公開日: 更新日:

 ただし、寿命延長は明確に証明されたわけではなく、ヒトにそのまま当てはまる保証はない。

 そこで近年はヒトを対象とした研究が盛んに行われている。例えば日本では健常な男性に100~500ミリグラムを投与する安全性試験が行われた。重篤な副作用や血圧・心拍などの変化はなく、体内で正常に代謝された。少なくとも短期的には安全と考えられている。

アルツハイマー病、慢性腎臓病などの治療薬への移行が焦点

 では、NMNを飲むと本当にNAD+は増えるのか? 14日間、健常な男性65人にNAD+の3つの前駆物質NMN、NR(ニコチンアミドリボシド)、NAM(ニコチンアミド)、偽薬を使った比較試験では、NMNとNRでは血中のNAD+が倍増したが、NAMはそうではなかった。

 健常な中年男性80人に1日1回、NMNを300~900ミリグラム投与し、NAD+濃度、6分間歩行能力、インスリン抵抗性などを比較した研究では、NAD+は投与量に比例して増加し、軽度の体力改善の兆候や代謝改善の可能性が報告されている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    中丸雄一「アパ密会」から2年で“冠番組”…禊は済んでも「元のポジション」には戻れないワケ

  3. 3

    伝説の『アメリカ横断ウルトラクイズ』来年復活へ 番組を取り巻く環境の激変で日テレに突きつけられた課題

  4. 4

    甲子園史上最速156キロ横浜・織田翔希にNPBスカウト早くも白旗 「直メジャー」なら契約金5億円も

  5. 5

    不倫問題の西武・源田壮亮に同情が集まる意外なワケ…妻・衛藤美彩の“幸せアピール”に疲れ果てた?

  1. 6

    皇族費増額の彬子女王、ブータン訪問にまた波紋…同行・伊藤穰一氏とエプスタインの“過去”

  2. 7

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 8

    「VIVANT」は観光客を呼べる! ロケ地巡りビジネスが大繁盛

  4. 9

    佐藤輝明の「メジャー移籍強行突破」に現実味…“阪神残留説”も「折れるつもりはない」の声

  5. 10

    京都・向日市、府内初の130メートル級、ゆがんだ建設計画に立ち向かう辣腕弁護士