長寿研究のいまを知る 番外編(2)抗老化物質「NMN」の評価・研究はどうなっているのか

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 ただし、寿命延長は明確に証明されたわけではなく、ヒトにそのまま当てはまる保証はない。

 そこで近年はヒトを対象とした研究が盛んに行われている。例えば日本では健常な男性に100~500ミリグラムを投与する安全性試験が行われた。重篤な副作用や血圧・心拍などの変化はなく、体内で正常に代謝された。少なくとも短期的には安全と考えられている。

アルツハイマー病、慢性腎臓病などの治療薬への移行が焦点

 では、NMNを飲むと本当にNAD+は増えるのか? 14日間、健常な男性65人にNAD+の3つの前駆物質NMN、NR(ニコチンアミドリボシド)、NAM(ニコチンアミド)、偽薬を使った比較試験では、NMNとNRでは血中のNAD+が倍増したが、NAMはそうではなかった。

 健常な中年男性80人に1日1回、NMNを300~900ミリグラム投与し、NAD+濃度、6分間歩行能力、インスリン抵抗性などを比較した研究では、NAD+は投与量に比例して増加し、軽度の体力改善の兆候や代謝改善の可能性が報告されている。

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