著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(2)20代女性の痩せと妊娠の恐い話…いまや国家的な問題に

公開日: 更新日:

 日本生殖医学会や日本産科婦人科学会は、妊娠・出産に向けた理想的なBMIは18.5から25.0としています。しかし多くの研究から、BMIが20から25くらいが、もっとも妊娠率が高いことが知られています。身長160センチとすると、体重は51.2~64キロです。見た目は少しポッチャリかもしれませんが、そのくらい体に余裕がないと、母体の栄養不足が原因で子供ができにくいということなのです。

 もちろん子供を持つかどうかは個人の問題ですし、女性の低体重だけが少子化の原因ではありません。しかし少子化対策として、若い女性の痩せを是正することは、それなりに効果が期待できます。

 実際、厚生労働省は「健康日本21(第3次)」などの健康政策のなかで「20~30歳代の女性でBMI18.5未満の割合を、2032年までに15%未満にする」という目標値を立てています。若い女性の低体重は、いまや国家的問題になりつつあるのです。=つづく

【連載】「罪悪めし」「背徳めし」も必要だ

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