(1)抗うつ薬で衝動飛び降り…ささいなことに切れて人生転落
朝、通勤の人たちが駅に向かう靴音を聞くと、会社を辞めた自分がみじめに思えた。同時に、処方薬の副作用で、抑制心がなくなり、ちょっとした刺激に過敏に反応するようになった。棚の食器を投げて、うっぷんを晴らした。ささいなことに切れるようになり、夫との喧嘩が増え、物を投げるなど暴力的になった。夫が運転する車中で口論になり、自ら路上に転がり落ちたこともあった。夫は「人が変わってしまった」と離婚を切り出し別居した。飛び降りの時は「何もかもうまくいかず、皆が私を追い詰める」と不満だった。その後に離婚。女性が経営していた雑貨店も破産して生活保護となった。
パキシルの服用4年目。新聞で同種類の抗うつ薬により自殺念慮や躁症状の副作用が出ることを知った。ささいなことに切れ、衝動的に飛び降りたのは「薬のせいだった」と感じた。医師に「薬を変えて」と告げると、双極性障害の躁症状を効能とするエビリファイが処方された。まもなく、この薬の添付文書で「重要な基本的注意」とされる月経時の大量出血が発現して子宮内膜症と診断された。激痛と貧血に耐えられず子宮を摘出した。
月経過多の発症後、自己判断で向精神薬を一気にやめた。すると全身の震えやめまい、激しい動悸など離脱症状が発現。過去に服用していた薬を再開してみたが改善しなかった。


















