胃がん治療のスペシャリストに聞いた 納得いく治療のための病院の選び方
ステージ4や手術後の再発では、残念ながら切除不能(手術でがんを切除できない)となる。しかしこの場合も、がんの状態によっては、「コンバージョン手術」を目指すという手がある。胃がんのコンバージョン手術とは、診断時に「切除不能」でも、薬物治療でがんを縮小し、切除可能にする手術のことだ。
「コンバージョン手術に至ることができれば、比較的良好な生存率が期待できます。そこで重要になってくるのが、薬の選び方です。切除不能の進行・再発胃がんでは、最初の治療が始まる前に、患者の遺伝子やタンパク質を調べて特定の薬の効果・安全性を予測するバイオマーカー検査を行うことが推奨されています」
同じがんであっても、患者によって遺伝子変異やがんの特性が異なっており、それによって適した薬が変わってくる。胃がんの場合、保険適用のバイオマーカー検査として「HER2(ハーツー)」「PD-L1」「CLDN18.2(クローディン18.2)」「MSI/MMR」という4つの検査がある。
それぞれの検査で何がわかるのか。たとえばHER2とPD-L1で見てみると、HER2検査で陽性となれば、「HER2」というタンパク質ががん細胞の表面に多く発現しているタイプの胃がんと判断され、HER2の働きを抑える分子標的薬の投与が検討される。また、PD-L1検査で陽性なら、免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブなど)が効きやすい胃がんと判断され、それに基づいた治療計画が立てられる。


















