(25)老健への移動日の“サプライズ”に満足そうに顔をほこらばせた

公開日: 更新日:

「実は、先日再び長谷川式認知テストをしたら22点でした」

 ビックリである。21点以上なら正常と評価されるからだ。点数だけ見れば喜ぶべきなのだろうが、そのまま認知面が良くなったと受け取るのは時期尚早だと思えた。

「老健では担当が代わりますけど、これまで以上に頑張ってリハビリしてくださいね」

 医師の励ましの言葉に見送られ、看護師の案内で隣接する老健の棟に移動すると、「しばらくはこちらの部屋をお使いください」。

 招き入れられたのは個室だった。

 6畳分ほどの部屋にベッド、小さなテーブルと椅子、タンス、テレビ、トイレが備え付けられていた。あれ、大部屋じゃないの。戸惑っていると、「多床室に空きが出るまでどうぞ。差額は必要ありません」。

 2週間ほど多床室料金のまま使っていいと告げられた。このサプライズにおかんは顔をほころばせる。おかげでその後、次々にやってきた新たな担当の看護師、作業療法士、歯科衛生士らの挨拶に笑顔で応えていた。やれやれ……。

 ただ2週間後、多床室に移った時にどう反応するかは未知数だ。念のため「やっぱり個室の方がいい?」と問うと「そうね、少しくらいぜいたくしてもいいかな」と即答する。

 そこで帰り際、正規の個室料金を確認したら……。冷や汗が出た。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    橋本環奈に近日ゴールイン説が再浮上…破局説も流れた中川大志と表参道デート&高級パジャマ

  2. 2

    「コンサル」名乗るシニアは「ほぼ無職」 それでも「自分は現役ホワイトカラー」の仮面を外せないオジさんたちの終わりなき戦い

  3. 3

    映画「エルヴィス」にはガッカリだったが、今度の「Michael/マイケル」はいい!

  4. 4

    美輪明宏さんが生前“予言”していた「フジテレビの惨状」と訴え続けた「平和への思い」

  5. 5

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  1. 6

    亀梨和也&田中みな実がゴールイン! 昨年の破局説に亀梨ファンは一時“安堵”も…突然訪れた「ツラい現実」

  2. 7

    二宮和也"嵐解散"発言が物議…再始動を望むファンに突きつけた現実と意外な肯定意見

  3. 8

    天皇皇后が訪問したオランダ・ベルギーの次期王位は「女王」に…欧州では男系優位の「サリカ法典」は過去のもの

  4. 9

    高市首相「小渕優子の乱」に真っ青! インナー辞任で4月消費税減税に暗雲…安易な“争点潰し”の大きすぎる代償

  5. 10

    高額療養費制度があるから医療保険はいらない? 病院の窓口業務を行う筆者が実際に骨折して感じたこと