「そうですか。ご本人は料理を続けたいお気持ちなんですね?」(私)
「食材を買ってきてしまうので、傷まないよう私が調理しておくんです。でも、それを温め直すときに鍋を焦がしてしまうんです」(娘)
「鍋ではなく電子レンジを使うほうが安全だと思います」(私)
認知症の患者さんも、それ以外の病気を抱える患者さんも、加齢や病気とともにADLは少しずつ低下していきます。その変化を丁寧に見守りながら、ご本人が望む暮らしをできるだけ続けられるよう、ご家族やケアマネジャーと一緒に生活環境を考えていく。それこそが、患者さんの生活全般を支える在宅医療ならではの大切な役割なのです。