髪の毛を洗うのもままならず…リングアナの富山智帆さん腱鞘炎との苦闘

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今度は右肘も腱鞘炎に

 ただ、今度は右肘の腱鞘炎になってしまいました(笑)。診断名は「上腕骨外側上顆炎」。通称「テニス肘」です。右手でちょっとした物を持つだけで痛いです。ゴングを叩くとき、肘から下だけで叩かないようになるべく肩から動かすように意識しています。現在は痛み止めの薬や湿布薬でしのいでいますが、安静にすることはできないので、この先がちょっと心配です。

 各リングアナウンサーによりますが、私は現在関わらせていただいている大会において選手コールはもちろんゴングやタイムキーパーも担当しており、大会進行の責任者として照明・音響・映像さんたちともしっかり打ち合わせをし、大会が滞りなく終わるよう意識して仕事をしています。

 そして何より、お客さまがどうしたらもっと楽しめるかを考えています。初めて観戦に来た人でも、選手の名前や特徴がわかるアナウンスが大切だと思っているので、下調べや当日の選手への確認も欠かしません。また万が一、地震などがあったら、即座に皆さまが落ち着けるようなアナウンスや誘導もしなければなりません。

 プロレスファンではなくプロレスのルールも知らなかった私が、まさかこんなに長くこの仕事を続けるとは思っていませんでした。近年は女性のリングアナも増え、自分が先輩という立場に置かれることもあるので、教える場面もあります。

 ただ、リングに上がり皆さまの前に立つことも多いため、自身の年齢のことも含めてリングアナとしての今後の自分の在り方や関わり方を考え始めているところもあります。

 ここ数年はありがたいことにリングアナとして忙しくさせていただいているので、お芝居のお仕事になかなか声がかからなくなってしまいました。レギュラーで担当させていただいている団体さんからは年間でスケジュールを押さえられることになりますから、舞台をやりたくてもできないのが実際です。

 周囲からは「もう女優はやめたんだ」と思われているみたい(笑)。でも、少しずつお芝居の方にも関わっていけたらいいなと思っています。

 腱鞘炎については、酷使しないことが大事。右肘がこれ以上悪化しないように工夫しないといけないなと思っています。

(聞き手=松永詠美子)

▽富山智帆(とみやま・ちほ) 1982年、鹿児島県出身。高校を卒業後上京し、専門学校でミュージカルを学ぶ。フリーの役者として舞台を経験。プロレスを題材とした舞台出演がきっかけでプロレス関係者と知り合い、2013年後楽園ホールでの会場アナウンスを皮切りに、本格的なリングアナウンサーとしてフリーで活躍。現在、リングアナ歴14年目となる。

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