(3)野球の投手は“かみしめる”と力を発揮できない
「実は、動作によって強く食いしばった方がいい場合と、リラックスしたほうがいい場合があるのです。野球のメジャーリーガーはよくガムをかんでいますが、これは脳の活性化と筋力の向上に役立っています。ただし、スラッガーの場合は筋力が重視されるため、かみしめたほうがいいのですが、ピッチャーはかみしめない方がいいかもしれません」
たとえば、こんな例があると安井理事長は説明してくれました。
通算本塁打868本の記録を持つ王貞治氏は、打つ時に強くかみしめるせいで奥歯がボロボロになったと言われています。これは咬合力の強さが筋力に連動するからです。
一方、50歳で引退した山本昌投手(写真)は投球の時は舌を出し食いしばらない状態にしていたようです。かみしめると筋肉が興奮する現象(咬合筋-全身筋連動反射)が起き、関節が固くなるため、細かい手首の動きが悪くなるからです。
ハンマー投げも同様で、上半身がリラックスしている状態で投げた方がいい結果を出せるそうです。
咬合力の重要性はアスリートに限りません。


















