著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「自分にとって大切だ」と受け止められるとやる気は上がる

公開日: 更新日:

 オイサーマンは、これを踏まえて、貧しい地域の中学校で7週間にわたって週に2回、特別なグループ授業を実践するという実験も行っています。その授業とは、先生から「勉強しなさい」と一方的に言われるのではなく、生徒たちがゲームや話し合いを通じて、自分たちで気づくような工夫を設けて行う--というものでした。

 例えば、「自分が将来なりたい大人の姿」の写真をみんなで選んで教室に張ったり、今の自分から将来の夢までの「タイムライン」の絵を描いたり、夢の途中には必ず「障害物」や「誘惑」があることを予想し、それを乗り越えるための具体的な作戦を立てるなどです。さらには、「勉強が難しいと感じたら、それはあきらめる合図ではなく、自分にとって本当に大事なこと」と、みんなで実感し合う時間も設けました。

 このプログラムを受けたグループと、そうではないグループを2年後に追跡調査した結果、前者は「宿題にかける時間が増えた」「授業中に騒いだり邪魔をしたりすることが減り、積極的に授業に参加するようになった」「ずる休みが減った」といった劇的な変化があったといいます。

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