海外出張の時差ぼけと食事時間の関係…米国州兵対象の報告
食事や絶食を利用した時差ぼけ対策として、以前から「アルゴンヌ・ダイエット」と呼ばれる方法があります。米国の州兵186人を対象とした報告では、この方法を実践した人では、実践しなかった人より時差ぼけが少なかったとされています。
ただし、参加者を無作為に振り分けた試験ではなく、食事法を行うかどうかは本人が選んでいました。そのため、「この食事法を行えば時差ぼけを防げる」と断定できるほど強い証拠ではありません。
それでも、到着後の生活を現地時間に合わせていくという考え方は実践しやすいでしょう。到着したら、睡眠や光だけでなく、朝・昼・夕の食事も少しずつ現地の時間帯に合わせていく。機内でも時計を到着地の時刻に合わせておくと、「現地では今、活動する時間なのか、休む時間なのか」を意識しやすくなります。
ただし、「時差ぼけを治すために長時間絶食する」といった極端な方法を、すべての人に勧められるだけのヒトでのエビデンスはまだ十分ではありません。無理な絶食で体調を崩してしまっては本末転倒です。
時差ぼけ対策の主役は、まず光と睡眠。そして食事の時間も、体のリズムを現地時間へ合わせていくための手がかりのひとつとして考える。旅先でも「何を食べるか」だけでなく、「いつ食べるか」を意識する──。時間栄養学を活用できる場面のひとつです。



















