新潟地震は全壊ゼロ「木造の耐震化」するならまず寝室を

公開日: 更新日:

「住宅を丸ごと耐震化するとなると大変で、家主が高齢だと二の足を踏むでしょう。しかし、丸ごと耐震化する必要はありません。最低限、寝室のみしっかりと耐震化しておくのが大切です。部分的な耐震化でも、自治体の補助が受けられますから。その上で、余裕があるときに、ほかの部分を補強すればいい」

■見過ごしやすい壁の補強

 木造一戸建てでは、屋根にソーラーパネルを設置しているケースもあるだろう。見過ごしやすいのが、壁の補強だ。

「パネルがある側の屋根が相対的に重いので、地震のときはそちら側が崩れやすい。そんな木造家屋を耐震化するなら、パネル側の壁を補強するのが大切です」

 では、マンションはどうか。合意形成が難しいが、そこをクリアすれば補助は大きい。横浜の場合、災害時の避難や搬送などに重要な道路沿いのマンションなら、耐震診断や耐震改修設計にそれぞれ最大360万円、耐震改修工事に最大5000万円のサポートだ。


「台湾や中国などの地震では、鉄筋建築物が倒壊する映像が流れ、話題になりました。しかし、日本でマンションに限れば、倒壊リスクは低い。管理組合は、耐震診断を受けるかどうかの議論でいいでしょう」

 倒壊リスクがあるのはオフィスビル。日本有数の高級エリアである東京・港区や中央区など都市部に危険な物件が目立つという。

【連載】大地震 万が一の備えと行動

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景