流行の発信源だった長崎県松浦市 蒙古襲来の戦場跡を歩く
長崎県北部の北松浦半島の鷹島沖は、鎌倉時代の弘安の役(1281年)で元軍の船団が暴風雨により沈没したところだ。2011年に松浦市と琉球大学が海底調査を実施し、元の軍船を発見。翌12年には、日本で初めての海底遺跡「鷹島神崎遺跡」として国史跡に指定された。蒙古襲来の戦場跡をたどった。
鷹島沖の海底発掘調査は1980年から始まり、これまでに武器や武具類、船舶など4000点以上の遺物が見つかった。
「松浦市立埋蔵文化財センター」(松浦市鷹島町神崎免146番地、℡0955・48・2098)では遺物の分析や研究をしているほか、「遺物が腐食したり、乾燥で収縮や変形したりしないように脱塩や保存する処理施設も併設。展示と説明もしています」(担当者)。