高齢者の徘徊を防ぐ新サービス「おかえりQR」は広まるか
現在、認知症患者は65歳以上で7人に1人いるといわれているが、2025年には5人に1人になると予想されている。それに伴って増えているのが、高齢者の徘徊だ。認知症が原因による行方不明者は、2018年の1年間でおよそ1万7000人いる。そのため、居場所を把握できるGPS機能がついた端末を持たせる家族も少なくないという。
大手警備会社セコムの「ココセコム」やアルソックの「まもるっく」のほか、さまざまなサービスが提供されているが、地図やガイドブックで知られる出版社、昭文社もこのジャンルに参入している。昭文社が提供しているのはGPS端末ではなく、QRコード付きのシール「おかえりQR」。靴や帽子、杖など持ち物などにこのシールを貼り、出先で迷子になった際にスマホでQRコードを読み取ってもらうことで、家族に現在地を知らせられるほか、メッセージが送れるサービスだ。おかえりQRを企画した池田有作さんに話を聞いた。