橋本で58年続く老舗「よしの食堂」で悩む…飯を掻っ込みたいが食ったら飲めなくなる

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ずらりと並んだお品書きに迷う

 最近は食堂で酒を飲むことにはまっている。よしの食堂はそんなアタシにはドンピシャ。ずらりと並んだお品書きを見れば、何からいくか迷う。でも、こんな時間が楽しい。よし、まずは生ビール(700円)とねぎ玉(400円)から。刻んだ青ネギを軽く味付けした卵に混ぜ込んで焼いた逸品。これがサイコ~。子供の頃、ばあちゃんが作ってくれた甘くてしょっぱい炒り卵に似ている。それと野菜たっぷりの肉豆腐(600円)とピリ辛の砂肝ネギ和え(450円=写真)。これはビールのつまみに最適。いつの頃からか、昼でも飯を食うときは一緒にビールの小瓶を飲むようになった。大人の証しのような気分とでも言おうか。

 だが、正直言うと、下戸の五郎さんのようにすきっ腹にグワシグワシと飯を掻っ込みたい衝動に駆られる。だから、こういう店に来ると心が揺れるのである。ねぎ玉をどんぶり飯にのっけて掻っ込みたい。でも、飯食ったら終わっちゃうし。つまらないことで悩む還暦男。要はいつまでも飲んでいたいだけなのよ。でもね、志ん生師匠が言っていましたよ。「腹減っているときに飯食うバカいるか」ってね。アタシはハンパな人間なので食いながら飲むことにします。

「女将さん、肉焼き(600円)追加ね! それとチューハイお代わり」

(藤井優)

○よしの食堂 相模原市緑区東橋本2-19-4 よしのビル1F

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