橋本で58年続く老舗「よしの食堂」で悩む…飯を掻っ込みたいが食ったら飲めなくなる

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 相模原市周辺は主にゴルフのとき以外、行くことはなかった。

 が、橋本という駅名は耳にこびりついている。なぜならアタシがよく利用していた都営新宿線の終点の駅名だから。新宿線が京王線に接続しているのはご承知の通り。橋本まで延伸したのが1990年。その頃から街は大きく変わる。昭和の頃までは工場と団地しかなかったところに大きな商業施設ができ、マンションも多く建設された。近い将来にはリニア中央新幹線の駅ができるという。ゴルフのときは車で通過するだけ。運転するので気になる店があっても飲むわけにはいかない。で、今回はその気になる店に行ってみることに。目指すは「よしの食堂」。地元で58年続く老舗だ。

 賑わう橋本駅北口から歩いて10分ほど。京王相模原線のガードを越えると、食堂とは思えない大きな建物の屋上に黄色に赤い文字で「よしの食堂」と書かれたド派手な看板が見えてくる。かつては工場が立ち並ぶエリアにぽつんと一軒、食堂として働く人たちのお腹を満たしてきた、なくてはならない名店だ。

 アタシは夕方ほぼ開店と同時に飛び込んだ。店内はかなり広く1階だけでもゆうに40~50人は入れるだろう。すでにお客さんが数組。地元の家族連れをはじめ、ひとりでビールを傾ける先輩たちも数人。冷やしトマトやシラスおろしなんかで一杯やっている。いいね、いいね。そして最近増えたのが若いカップルや遠くから食べに来るやはり若い男性客。どうやら「孤独のグルメ」効果らしい。かくいうアタシもあの番組でこの店を知ったクチだ。

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