仕事が終わるのは夜7時半 ただし交通渋滞で遅くなっても残業代は出ない

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 大変なのは雨や雪の日。自前で用意した雨がっぱを着て働く。大雪の日はクルマのタイヤにチェーンを巻かなければならない。

 ブーツや長靴を履くと、クルマとポストの間を歩くのに時間がかかり、普段より疲れるという。

 あちこちの会社で面接を受けるたびに「人手不足だ」という声を聞くが、不思議なことに、この会社はそれほど逼迫していない。今回は80歳の人が退職するため、1人を補充するらしい。

 話をしていると小宮氏(仮名)という75歳のスタッフが休憩室に入ってきた。

「元銀行員です。最初は『体力的に大丈夫か』と心配でしたが、やってるうちに体が慣れてくるもの。10日間やれれば長続きする仕事ですよ」

 郵便業務で一番大変なのは小包を専門で配っている人だという。

あの人たちはクルマもガソリン代も自前の個人事業主が多い。配達に行っても留守の場合は、また訪ねなければならないので、夜9時までかかることも。報酬は荷物1個あたり100円だから、割のいい仕事とは言えないようです」

 小宮氏は「一緒に頑張りましょう」と歓迎してくれた。

 だけど私は通勤時間が1時間半もかかる上に残業が心配なため、潔く辞退したのだった。

(林山翔平)

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