アマゾンやローソンも参入…2025年は「ふるさと納税」戦国時代に突入する

公開日: 更新日:

「お得な返礼品で巨額の寄付収入を得ている自治体はお金をかけて独自サイトを構築できますが、それほど金額を得ていない自治体は手数料を払って大手ポータルを利用せざるを得ない。どのポータルを利用するかは自治体サイドが選べるため、より条件が良く集客力のあるところに集中していくことになる。来年10月から返礼品にポイント付与できなくなる点も大きく影響してきそうです」(経済ジャーナリスト)

■手数料競争か、独自返礼品で差別化か

 アマゾン参入が発表されると、ふるさと納税関連の上場企業は軒並み株価を下げている。前出の渡辺氏は、2025年は「ふるさと納税の戦国時代」を迎えると話す。

「23年度の利用者は納税者全体の20%に満たないといわれ、市場自体にまだ伸びしろがあり、ローソンやすかいらーくHD、モスバーガーなどが新規参入しています。ローソンの場合、カタログギフトやチケット事業で培ったノウハウを生かして、自治体と組んで独自の商品開発をしていくといわれています。手数料だけでなく、画一的でない魅力的な返礼品を打ち出すことで、それぞれが差別化を図っていくと思われます」

 中には自治体や生産者と密につながり、信頼を勝ち得ている事業者も。黒船の参入で業界地図はどう変わっていくのか。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情